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「エンディングドレス」を読んでみました<本紹介>

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皆さん、こんにちは。

今日は「エンディングドレス」という本の紹介です。 

 「エンディング…」と聞いたら、「エンディングノート」と思いつきませんか。

ちなみにエンディングノートとは、人生の終末期に、死に備えて、自分の希望を書き留めておくノートのことです。

そして、この本のタイトルである「エンディングドレス」とは、納棺の時に着る服のことで、わかりやすく言うと「死に装束」のことなんですね。

私は、この本を読むまで、「エンディングドレス」というもの、そしてその呼び方を知りませんでした。

皆さんは、ご存知でしたか?

それでは、「エンディングドレス」がタイトルである、この本。

一体どんな内容かと思われたことでしょう。

それでは「エンディングドレス」の本の紹介を、ぜひ聞いてください!

 

 

「エンディングドレス」あらすじは?

 

それではこの本が、どのような内容なのかご紹介しましょう。

 

32歳になる麻緒(あさお)は、1年前に夫の弦一郎を病気で亡くしてしまいます。

ただ、死ぬことだけを考えている毎日。

そして、ロープを手芸店で買った時に、偶然に洋裁教室の案内を見つけます。

それはただの洋裁教室ではありません。

「終末の洋裁教室 あなただけの死に装束(エンディングドレス)を手作りで」

というものでした。

死ぬつもりのはずだったのに、なぜかその教室の申し込み電話番号を携帯で押している麻緒。

その教室には、ミステリアスな先生と、3人の明るいおばあさんが通っていました。

先生は、エンディングドレスを作る前に次々と課題を出していきます。

ひとつひとつ作り上げる麻緒は、忘れていた様々なことを思い出し…

 

と、このような感じの本です。

皆さんに読んでほしいので、あらすじは少しだけにしておきます (笑)。

 

本来の「エンディングドレス」とは?

 

先ほども少しご紹介した通り、「エンディングドレス」とは亡くなってから着る服のことです。

私は、死ぬことを想像することはあっても、死ぬときに何を着るかということは、考えたこともありませんでした。

しかし、今では、自分が着たい服、自分らしい服を着て旅立つ方も多いそうです。

実際、ネットで「エンディングドレス」と調べると、たくさんのエンディングドレスが出てきました。

もちろん、購入することもできます。

ネット販売も、たくさん種類がありました。

色は、白や淡いピンク色、花柄などが人気で、シルエットはふんわりしたものが多いようです。

お値段も3万円ぐらいから、20万円以上のものまであるようです。

かなり高価なので、ちょっとビックリしてしまいました。

私にとっては、知らないことだらけの「エンディングドレス」でした。

 

この本を読み終えて

 

少し脱線してしまいましたが、本の方に戻ります (笑)。

 

生きていると毎日、たくさんのいろんなことがありますよね。

本の中では、麻緒が思い出す、弦一郎との回想シーンがリアルに伝わってきて、大切な人をなくすことがこんなに悲しいことなのかと感じました。

どうしようもないような状態の時に、誰かの言葉や、何かが起こることで、気持ちが180度変わることはあると思います。

しかし、麻緒のように、服を作るという短時間ではできない作業を続けることで、何かが少しづつ変わっていくことも確かにあるなと思いました。

黙々と、ミシンを踏み続ける時間は、麻緒には必要な時間だったのでしょう。

 

先生と、3人の生徒であるおばあさんたちも、麻緒にじわじわと影響を与えていきます。

麻緒だけでなく、他の登場人物も魅力的です。

そして先生の出す課題は、いつも惹きつけられるものばかり。

私も、自分に出された課題のように、考えてしまいました。

そして、確かに麻緒と同じようにいろいろなことを思い出したりしましたね (笑)。

 

それからこの本は、服を作る描写がたくさんあります。

私も、服を作るのが好きなので、その描写は自分が作っているような気分になり楽しめました。

服を作るのが趣味の方には、本の内容はもちろんですが、より楽しめると思います。

 

もし、「エンディングドレス」に興味をもっていただけましたら、ぜひお読みになってくださいね!

 

エンディングドレス

エンディングドレス